梅干を知る!

自宅で梅を漬ける、食べる、楽しむ!

梅干の種

time 2016/10/04

梅干の種

小さい頃、梅干の種を植えたらどうなるか、家の庭などに植えた経験がある人もいるのではないでしょうか。梅干を食べるときも、たいてい種は、不要なものとして捨てられてしまいますね。ここでは、そんな梅干の種に注目してみましょう。

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仁とは?

梅干の種を割ると、その中には硬い皮に覆われた白い塊のようなものがありますが、それは「仁(にん)」というものです。この仁、正確には「さね」と言い、アミグダリンという成分が含まれていて、種まで食べると、胃や腸の中でそれが酵素で分解されてしまいます。そうすると、アミグダリンはシアン化合物という有害物質へと変わります。
これは生梅に関してのことで、しっかりと塩漬けにしてある梅干の場合は、種を食べても差し支えないという意見も多くあります。ですが、いくらちゃんと漬かっていても、多少毒素が残っていると言われているので、食べないほうが無難です。

仁は天神様!?

仁は、別名「天神様」と呼ばれています。平安時代に菅原道真が亡くなったあと、天変地異が多く起こるようになったことから、天神様として彼は人々に親しまれました。その菅原道真が梅を好んでいたことから、梅干の種の中身を「天神様」と言うようになったのです。
天神様がいる梅干の種は大切に扱わなければいけないということで、学問の神としても有名な菅原道真が祭られている大宰府天満宮には「梅干の種納め所」が設けられています。

種から発芽するの?

梅干の種を植えたら、発芽して実がなるかと思って試したことがある人もいるでしょう。ですが、梅干の種からは発芽はしません。これは梅干が塩漬けになっていることで、発芽に欠かせない胚が失われてしまうためです。
もし梅を育ててみたいなら、梅の苗を購入してチャレンジしてみると良いでしょう。ここで、梅の家庭栽培のポイントを紹介します。

時期・場所

接ぎ木部分がしっかりして丈夫そうな苗を選び、12~1月頃に植え付けましょう。寒冷地では、少し時期をずらして2~3月に植え付けます。植え付けたら、水をたっぷり与えてください。日当たりと水はけの良い場所に植えましょう。

仕立て方・剪定

一般的な仕立て方は「開心自然形仕立て」と言い、主幹から段をつけて主枝を杯状に開く樹形のことです。周囲にある程度の広さが必要なので、狭い場所で仕立てるときなどは、きちんと剪定することが重要です。また、冬の剪定はもちろん、収穫後も剪定も忘れないようにしましょう。次の年に備え、剪定して枝を整えておきます。

施肥

苗を植えつけたときに有機肥料や堆肥をまいておきましょう。このほか、花が終わった直後、梅の実の収穫後に追肥しましょう。10月頃になったら、株から約50cmのところに溝を掘って、肥料を深めにまきましょう。

摘蕾・摘果

実を大きくするために、良い実だけを残して、あとは“摘果”と言って、摘み取る作業を行います。もったいないように思いますが、美味しい梅を作るためには大切なことです。この作業は一般的に4月下旬~5月上旬頃に行います。

収穫

収穫時期は地域や梅の種類にもよりますが、基本的には6月中旬~下旬頃になります。梅干を作るなら、黄色く色づいたものを収穫すると良いでしょう。

梅干の種の利用法

梅干を食べたあとの種、みなさんはどうしていますか?ただ捨てるだけではもったいない!ということで、いくつか利用方法を紹介しましょう。
梅干を食べ終わったあとの種を冷蔵庫に保存しておき、煮魚をするときやレバーや砂肝などを煮るときなどに入れると、生臭みが消えます。
醤油に梅干の種を漬けておくと、梅醤油ができます。醤油に梅の香りが移って、美味しいですよ。冷奴などにもお勧めです。
澄まし汁を作るとき、昆布のだし汁に梅干の種を入れて煮ます。あとはワカメや麩などを入れ、塩、醤油、お酒で味を調えます。梅干の種からも良いエキスがしみ出します。

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